内定から入社の流れ

めでたく第1志望企業に内定が決まっても、安心してはいけません。転職活動か「内定」をもらってようやく半分終わったところです。転職活動を成功させるためにも最後まで気を抜かないで行きましょう。


【内定をもらったらすること】

●労働契約内容を確認する
内定の連絡があったら、数日中には労働契約書が書面で郵送されます。届いたらすぐに内容を確認しましょう。疑問点や事前の話と違っているところがあればすぐに企業の担当者と連絡を取ります。労働条件に関しては労働基準法により、書面で伝えることになっていますが、万が一書面での連絡が無い場合には、すぐに採用担当者と連絡をとりましょう。

●採用通知に対するお礼の連絡をする
採用通知が届いたら、すぐに企業にお礼の連絡をします。電話で内定が知らされた場合はかまいません。郵送なら手紙で、電話なら口頭で退社予定日、出社予定日などを伝えましょう。また、採用通知の内容に関する質問や要望があれば一緒に伝えます。他の企業の選考結果待ちの場合は「家族と相談させていただきたいので、お返事を○月×日までお待ちいただけないでしょうか」と丁寧に依頼します。この場合は内定を受けるか辞退するか決まった時点ですぐに連絡を入れるようにしましょう。あなたに内定を出した時点で企業の採用活動はストップします。企業にとっては大きな時間・コストのロスになりますので、必ず連絡は早めにしましょう。

●退社手続きをする
最初に直属の上司に退社希望の旨を伝えます。他の人に先に話して、後から上司に伝わることのないようにしましょう。その後上司の納得が得られたら、数日内に退職届を提出します。

●転職先に入社日の連絡をする
入社日までに必要な書類などを確認し、準備をしましょう。退職日は退職届の提出から1カ月~2カ月後が一般的です。その間に、業務の引き継ぎが全て終わるように計画を立てましょう。引き継ぎがうまくいかずに入社日の延期を繰り返すと、内定取り消しになることもあります。

転職活動を成功させるためにも円満退社することが大切です。円満退社のためにはいくつか守らなくてはいけないマナーがあります。内定が決まったら、退社の意思を直属の上司につたえます。先に同僚に話して、人づてに話が伝わってしまったということの無いようにしましょう。また話しを切り出すタイミングは昼食時や就業後な比較的落ち着いている時間帯がベストです。出社直後や退社間際などあわただしい時間を避けましょう。忙しいからとはぐらかされてしまうこともあります。

もし待遇や給与アップなどの話しを持ち出され、強く引き止められたとしても、一度転職を決めたなら心変わりをしてはいけません。相手の説得に応じて残ったとしても、帰社意識を疑われてしまうからです。しかし、話が進まない場合や話を聞いてもらえない場合は日を改めることも必要です。直属の上司が退職届を受け取ろうとしない場合は、さらに上の上司や人事部に直接渡します。退社の意思を上司に話したら、退社日を相談して決めます。現在関っているプロジェクトの引継ぎをきちんと行なえるような日に決めましょう。退社日が決定したら、数日中に退職願を直属の上司に提出します。退職願は企業によってフォーマットが決まっている場合もあります。1度確認してみましょう。退職届は形式的な書類なので、くわしい退職理由などの記入はいりません。遅くとも退職日の2週間前までに提出しましょう。

退職願を提出したら早めに引継ぎ作業に取り掛かりましょう。引継ぎは、あなたの今までしてきた仕事の総決算です。早出や残業をしてでも、責任をもって終わらせましょう。余裕をもって予定を組んでおくとよいでしょう。取引先へのあいさつ回りも行います。その際後任を伴い、紹介しましょう。退社理由は聞かれても具体的な回答は避けましょう。転職先を明かすことも好ましくありません。また、取引先へのあいさつの時期は会社に相談して決めましょう。勝手に退社しの意思を話してはいけません。また、入社日まで日がある場合は、その長さに応じてメールなどで採用担当者に定期連絡を入れます。1週間に1度の頻度で連絡をいれるのがベストです。もし担当プロジェクトや引継ぎが長引いて、入社日が延期になる場合も素早い対応ができます。

退社間際にはお世話になった方々や取引先に挨拶状を送ります。退社日前後にまとめて発送するのが良いでしょう。退社当日は、経費の精算や手続きもあるので早めに出勤します。また私物卯などが多い場合は数日前から整理しておきましょう。会社の備品と私物を分けて、会社の資料・書類・用具用品などは整理して返却します。パソコンが私物ならばデータの持ち出しも気をつけましょう。取引先から受け取った名刺なども忘れずに返却します。以上が円満退社のための手続きになります。

退職願を無事上司に受理されたら、すぐに仕事の引き継ぎに取り掛かりましょう。「立つ鳥跡を濁さず」といいます。取引先や同僚に迷惑を掛けることの無いように、引き継ぎはしっかり行いましょう。遅くとも退社日の3日前までには引継ぎは終了させてください。引き継ぎでは、これまであなたが関ってきた仕事内容や仕事の進め方を、できるだけ後任の社員に詳細に伝えることが重要です。後任が既に決まっているのならば、一連の業務を一緒にやって覚えてもらいましょう。

また、引継ぎにおいては必ず「引継ぎノート」を作成しましょう。自分の関った業務手順や進行状況、分担、注意点などを細かく書き記します。自分の退職後に入社する新人が後任になる場合もありますので、「引継ぎノート」はわかりやすくまとめましょう。営業やSE、プリセールスなど、あなたに顧客や取引先がいる場合は必ず後任者を伴って挨拶に行きましょう。あなたの退社後に、あいさつもなしにいきなり担当者が代わったら、会社の教育体制に疑問を持たれてしまいます。今までに築いた信頼関係を失わないためにもあいさつ回りはしっかりとしておきましょう。 また、転職先でまた同じ企業が取引先になることもあります。その時にも快く取引して頂けるようにしましょう。

また、アフターフォローも大切です。退社後にあなたが関った業務で、あなたにしか解決できないトラブルが発生するかもしれません。そのような事態にそなえて、退社後の連絡先を必ず後任者と上司に伝えておきましょう。 引き継ぎ業務も終了し、手持ち無沙汰になってきたら、事務的な作業や共有スペースの整理、郵便物の配布などの雑務を積極的に行いましょう。暇そうにしていると周囲に気を使わせてしまいます。できるだけ周囲を手助けする姿勢を見せましょう。

【入社前にすること】

●入社予定日に入社できるように計画立てる
引継ぎが長引いて退職日が延期になる、などということが無いように、退社の意思を早めに伝えスムーズに引継ぎを行います。入社日の延期を繰り返すと、内定が取り消されることもあります。

●転職先の人事担当者へ連絡を入れる
入社日まで当分先の場合は、定期的に転職先の人事担当に連絡をとましょう。退社手続きの進捗状況を報告します。

●転職先の業務に対する知識を身につける
同じIT業界であっても、企業によって取扱商品の特徴は違います。この企業では何はウリなのか事前によく調べておきましょう。また、主要な取引先の所在地など、あらかじめ知識があると入社後の業務に慣れるのも早くなります。ビジネスパーソンの一人として、未知の分野でもはやく一人前になることが望まれます。そのためにも入社前に予備知識をつけておくことが大切です。

●就業規則の確認
就業規則は企業のルールです。出来れば入社前に手に入るならば、目を通しておくことをお勧めします。


【入社前に準備する書類】

●年金手帳
勤務先が管理し退社の際に返却されます。もし手帳を紛失した場合でも、社会保険事務所で再発行できます。

●雇用保険被保険者証
勤務先が管理し退社の際に返却されます。紛失した場合は、居住地を管轄するハローワークで再発行できます。

●源泉徴収票
退社時に受け取ります。年末調整を受ける必要があるときのみ転職先に提出します。年を越してから入社する場合は、提出を求められることはありません。

●扶養控除等申告書
税金や社会保険手当計算に必要になります。企業から渡されて記入・捺印するのが普通です。扶養家族がいない人も提出します。

●健康保険被扶養者異動届
社会保険の手続きに必要になります。企業から渡されて記入・捺印します。扶養家族がいない人は提出の必要はありません。

●給与振込先の届書
企業から渡される用紙に記入します。企業によっては銀行通帳のコピーの提出を求められるところもあります。

転職したばかりの頃はまだ新しい職場にも慣れず、疲れてしまったり勝手が分からないことも多いでしょう。ここでは新しい職場に早く慣れるためにはどのようにすごしたらよいか説明します。職場に早く慣れるポイントは早く周りの人に名前を覚えてもらうことです。あなたも同じ職場の同僚・上司の名前を早く覚え、自分から名前を呼んで声を掛けていきましょう。職場での服装は常識判断だけでなく、就業規則や職場慣習に従います。これらが確認でない場合は、事前に採用担当者に尋ねてみましょう。たかが服装ですが、それくらいのことで周囲から浮いてしまい、なかなか新しい職場に溶け込めないなどということの無いようにしましょう。私服が可な場合でも派手な服装は避けましょう。最初はちょっと地味なくらいの格好で出社し、周囲の様子を見て序々に傾向をつかむと良いでしょう。

また、何か分からないことがあったら、一人で悩まずに、上司や周りの人に相談しましょう。入社直後は戸惑ったり、分からないことがあって当たり前です。ま入社して間もないときは周囲もあなたの様子を伺っている状態です。変に自分をアピールなどせずに、まずはうまく新しい環境になじむことから始めましょう。あなたの仕事ぶりをアピールするのはそれからでも充分です。転職直後は、遅刻や早退は厳禁です。早く職場に慣れる努力をしましょう。しかし、謙虚になるあまり、いつまでも受身でいるのも好もましくありません。転職者とはいえ、あなたはもう企業の員です。自分から進んでできることを探しましょう。また、企業にはその企業に受け継がれている慣習があります。意味が無いから、納得できないからという理由で拒絶するのは禁物です。一見意味の無いように見える無駄話が、ミーティングや連絡・報告を兼ねていることもあります。このような慣習の意味を理解し、積極的に溶け込んでいきましょう。

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